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時代遅れの『ウォッチメン』

『ウォッチメン』を見た。まあ面白いには面白かったが、全体的を通しての時代遅れ感が悪い意味で邪魔して、どこか映画に入り込むことができなかった。

「時代遅れ感」とは何か。それは作品のテーマとなっている「米ソ冷戦」だ。

(映画は公開中なので、具体的な内容やラストについては書かないようにしてみます)

実際に60年代から70年代にかけては、本当に核戦争で世界は滅亡すると言われていた。映画と同じに、それを知らせるための世界時計もあった。誰もが危険性を感じながら日々を過ごしていた時代だった。

でも現実には今やその心配はなくなった。核ミサイルはレーガンとゴルバチョフによって大きく削減された。だけどその理由は高い理想ではなく「金がない」という苦しい台所事情であった。ソ連は崩壊してしまったが、その理由も高貴な志ではなく、みんなが民主主義の暮らしがうらやましい、「ソ連の若者だってリーバイスをはきたい」といった欲望だった。

つまりヒーローの力なんか借りなくても世界の危機は去ったのである。これが今の現実だ。米ソ冷戦時代とその崩壊をリアルタイムで経験している立場から見ると『ウォッチメン』の内容にはさほどのめり込めないのである。

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