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作戦としてもよくないと思う

先日、知り合いからぼくが「唐沢氏を追いつめている」と言われて驚いてしまった。
もちろん、ぼくの日記からそう取れたならば、それはそれで仕方ない。読み手がどう受け取ろうが自由である。ただ、そう取られてしまった原因は自分の文章力、伝える力があまりにも稚拙だったということでちょっとブルーだ。

というのも自分はずっと「自分も含めた編集者の責任」ということを書き続けて来たつもりだったからだ。追いつめるどころか、唐沢氏ばかり追求しないで、もっと編集者を追求すべきだとさえ思っている。だって唐沢氏の原稿にOKを出したのは担当編集なんだから。なので、ぼくの立場としては追求なんてそんな大それたこと、こっちだって追求される側なんだから。

それからよく言われたのが「もっと酷くていい加減なライターはたくさんいる、唐沢氏がここまで叩かれるべきなのか」という意見だ。これに関してはガセ&パクリについては確かにそうだろう。検証されてないだけでもっと悪質な例はきっとたくさんあるだろう。だけど、唐沢氏に関してはそれ以外、漫棚通信氏への誠意なき対応も含めての批判だろうと思うので、ちょっと事情が違うかなと思う。

ただ、これに関しても、弁護士を立てての法的な解決を図るより前に、もう少し当事者同士でできたことがなかったのかと思った。会社対個人では圧倒的に個人が不利だ。すぐに法務に回されて「これ以降は弁護士から連絡させます」というやり方では、資力で劣る個人ではまず勝てない、ほとんどがあきらめてしまうか、適当にまるめこまれてしまう。そうなるとその怒りはブログ等で発散するしかない。これは唐沢氏の場合非常によくないパターンだ。唐沢氏の問題を扱うとぼくのブログで大体1500から2000程度のPVがある。これはおそらく唐沢氏の著書の実売数を考えると、かなりのパーセンテージを占める数字だろうと予想される、半分以上だろうか。つまり唐沢氏の本来の読者はこういう話題にとても関心があるということだ。となるとそれだけの数の読者を失うことになり、モラルだけでなく作戦としてもよくないのである。やっぱりこれも編集者の問題だ。本でトラブルが起きた時は、著者に代わって出版社が対応する。唐沢氏の読者があまりこういうサイトを見ないのであればまた違うのだろうが、かなりの数かぶっていると思う。誰がこれだけ問題を指摘されている著者の本をお金を出して買うだろうか。

もう少し担当編集はこの現実を直視して行動してほしいと思う。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
今日、池袋で開催された三才ブックスの東京ペディションへ行ってきました。
全て編集者のかたではないと思うのですがスタッフの皆さんは気さくでとてもフレンドリーな印象を受けました、仕事をするには実に楽しそうで理想の環境のようです。
額田さんのブログの文章を読ませて頂き、どうも三才ブックスの皆さんは疑う事をあまり知ないのではないかと感じました。
唐沢俊一は信頼を受けているのではなく、甘えているように感じました、それはプロの物書きとしてそれは正しくないのではないかと思います。
書籍を世に送り出す立場にある編集の方々も「この程度なら許されるのでは」という甘えがあるのかも知れませんね、その辺は改善を望みます。
では。

投稿: 猫遊軒猫八 | 2009年12月23日 (水) 19時00分

猫遊軒猫八 さま

おっしゃるとおり確かに「この程度なら許されるのでは」という甘えはあるでしょうね、明確な規則のない世界ですから。
ぼくが個人的にいちばんの「原因」だと思っているのは「人間関係」です。誰でも親しい人にはキツいことは言えないものです。例え分かっていても言ったことによりその人との関係が壊れてしまうのを恐れているのではと思います。「事なかれ主義」と切ってしまえばそれまでですが、そこまで無責任でもなく、個人個人の中では葛藤もあるかと思います。
でもやっぱり「また言えなかったなあ・・」と。このような資質はぼくの中にもあります。

投稿: 額田久徳 | 2009年12月24日 (木) 03時59分

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