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誰もがやっていることなのか?

前回書いた件、メールを頂いた本人に許可を取ったので一部転載します。

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「コピペ&改変して原稿にしている」に関しては、多くの書き手がやってると思うんですよ。だからその分までソースを探し当てて「またやってやがる~」とたたかれるのは唐沢さんがかわいそうだと思いますね(もちろん、ネット上の情報じゃなくてすべて第1次資料に当たるのが望ましいんでしょうが、雑誌の原稿ですべてそれをやっていると、時間もかかるし、原稿料に見合わなくなっちゃいますもね)。
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この方は編集者だけれど唐沢氏の担当ではない。だから直接の利害関係もない立場からの意見だ。一部抜粋なので、この部分だけが全てであるかのように思われると少し違うのだが。この編集者氏は「みんなやってるからいいんだ」という肯定論よりも「ちょっと気の毒ですね」といった同情論だ。

確かに多くの書き手がやっていることを、まるで唐沢氏だけがやっているかのように言うのは気の毒という感じはする。スピード違反で捕まったからといって、スピード違反が罪なのは動かないことだが、でも印象としてはさほど悪い人に思われないのと同じニュアンスなのだろうか?

そうであるならば「コピペ&改変して原稿」が雑誌界ではさほどめずらしくないということが何かのカタチで証明されなければいけないが、それについては自分は具体的にチェックしたことがないので実態を把握できていない。以前にも書いたがもらった原稿の「コピペ&改変」など調べてないのだ。ただ「いるだろうな」とは思う。その理由として適当な仕事をするライターというのは多いからだ。例えば取材もしてないのにネット等で調べてそれっぽくやっつけてしまうライターはいる。そのような職業倫理の低いライターは存在するのだ。編集者やライターはとくに資格が必要とされる職業ではない、名乗れば誰でもできる仕事だけに、そういった職業倫理の低い者が混じってしまうのは残念だ。編集者にも明らかなパクリ企画を平然とやる者だっているし。

しかし、編集者氏の転載部分の最後「雑誌の原稿ですべてそれをやっていると、時間もかかるし、原稿料に見合わなくなる」という部分も重要である。例えば原稿料がもともと極安の上にさらに叩かれ、ろくにディレクションもできない編集者の気まぐれにいつも振り回されているような下受けプロダクションのライターが、作業分とギャラと締め切りとを考えて、次から次へと作業を流していく過程で「コピペ&改変」という場合もあるだろう。仕事全体が構造的に「安かろう悪かろう」になってしまっているパタンだ。

つまり、こういった特殊なラインまで当てはめてしまえば、唐沢氏にも同情すべき点はあるだろう。しかしその人の名前でたくさんの著書が出せるようないわば「恵まれた環境」(これは事実として書いているのであり、その環境は唐沢氏本人の力で作ってきたものであることは認めなければならない)にあるものが、「コピペ&改変」ではやはり残念だと思う。

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コメント

 私もそう思います。
 最近は雑誌なんか全然読まないのですが、たまに手に取る機会があると、唐沢氏のパクリ&ガセなんかかわいいと思えるくらいの、悪質愚劣な記事ばっかりではないですか。空前の出版不況、伝統のある雑誌が次々に休刊し、「なぜ雑誌が売れないのか」なんて言われているようですが、あんなもんが売れると考えるほうがどうかしています。
 だから、その編集者の人もそうですが、「世の中には唐沢よりもずっと悪質なライターがごまんといるのに、なぜ唐沢ばかりがあれほどまでに囂々たる非難を浴び、厳しい追及の目を向けられるのだろうか?」という感想を持たれるのは当然だと思います。
 唐沢氏が非難を浴びているのは、パクリ&ガセばかりやっているという以外に、何か別の理由があるのではないでしょうか。

投稿: えの | 2009年12月 6日 (日) 20時33分

えの様

確かに唐沢氏だけが厳しい追及の目を向けられるのに違和感を持たれる方はいると思います。
理由は二つ考えられます。

一つは、唐沢氏がとくに知名度の点で、他の名もなきライターより優ってるので、目につきやすいという点があると思います。
もう一つは、パクリが発覚後も(具体的には漫棚通信さんですが)きちんとした謝罪をせず「無断引用」などという言葉で誤摩化し、それどころか逆にクレーマー呼ばわりするといった行動が反感を買っているのではないかと思われます。
あとは、その後の、無視したり逃げたり、また検証者を「アンチ」と呼んで、仕事に対しての検証に沈黙を続けたりしている行動が滑稽に思われている面もあるのではないでしょうか。

投稿: 額田久徳 | 2009年12月 7日 (月) 00時04分

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